令和8年度 学校保護者会・研修委員会主催講演会開催
夢を追い続ける力 ~挑戦する心が未来を拓く~
講師
日本人女性ショコラティエの先駆者
チョコレートショップ 社長 佐野 恵美子 様
梅雨も明け、本格的な夏を迎えた7月17日(金)、18時00分より講堂において、令和8年度学校保護者会・研修委員会主催の講演会が開催されました。
今回は、筑紫女学園中学校・高等学校の卒業生で、世界で活躍されるショコラティエ、佐野恵美子様を講師にお迎えし、夢を実現してきた歩み、失敗や困難を乗り越えた経験、そして「好き」を仕事にする情熱についてお話しいただきました。

当初チョコレートショップを継ぐ気持ちはなく、大学進学・就職されたというお話は意外でしたが、25歳の時、お父様にお店を継ごうと考えていることを話した際に、喜んでもらえるかと思いきや「職人をなめるな、その気があるならフランスへ行ってこい」と言われ、お菓子作りの経験もなくフランス語もできないのに、3か月後には仕事を辞めてフランスへ渡り、現地の14歳の子ども達と一緒に職業訓練学校で製菓を学ばれたというエピソードは、子どもたちへ贈るエールのようなお話で、エネルギッシュなパワーを感じ、圧倒されました。そして「もしお子さんにその時がきたら、保護者の皆さんはぜひ、信じて背中を押してあげてください」という言葉に、親として子どもを信じて手を離すという覚悟を見せる時が来るんだと、背筋が伸びました。

輝かしい経歴をお持ちでありながら決して偉ぶることなく、等身大の職業人として気さくに経験を語ってくださる姿が非常に印象的で、周囲の反対を押し切って製菓の激戦区パリに店を構え、テロやコロナ禍といった幾多の困難を乗り越えて数々の受賞や実績を重ねてこられたお話は、まるで一冊の小説を読んでいるかのように引き込まれました。「やってみないとわからない」という言葉に象徴された挑戦することへのポジティブな姿勢と行動力が、成功する人とそうでない人の違いなんだろうと痛感しました。

講演の中で繰り返された「世界には一つの正解しかない、なんてことは『ない』」という言葉も、心に強く残りました。日本には日本の正解があり、フランスにはフランスの正解がある。世界にはさまざまな「正解」があり、違いを受け入れることが大事だというメッセージは、子どもたちにもぜひ伝えたいと思いました。人と違うことを怖いと感じ、周囲の目に敏感になってしまうこともあると思いますが、「自分は自分らしくそのままでいい。一人ひとりが違うからこそ豊かになる。」と信じて欲しいと思いました。
また、最後に子どもたちに向けた、「今の高校生は夢を持ちなさいと言われすぎているけれど、今はまだ夢がなくてもいい。大切なのは目の前のことに向き合うこと。焦らなくていい。自分も高校生の時に今の自分は全く想像できなかった。人生は人との出会いとその縁で変わる。」という言葉は、まだはっきりとした進路や将来を決めきれず、迷いや不安を感じている子どもたちにとって、まさに聞きたかった言葉なのではないかと思いました。
このような素晴らしい先輩が卒業生としていらっしゃることは、筑紫女学園の大きな財産だと心から感じました。佐野様の姿を通して、子どもたちにも、何事にも真剣に向き合い、失敗を恐れず、自分の可能性を信じて一歩踏み出してほしいと願っています。
詳しい講演内容は、ぜひ期間限定公開のWEB配信をご視聴ください。

